Horst Stein

Akira Tagata (tagata at ibm.net)
Tue, 27 Oct 1998 23:24:53 +0900 (JST)

田形です。

今日、ホルスト・シュタイン指揮/バンベルク交響楽団
を聴いて来ました。何年か前、聴いた記憶とは大分異な
るコンサートでした。

ブラームス交響曲3番
ピアノ協奏曲1番(ラドゥ・ルプー)

始めのチューニングで、オーボエに続いて先ずコントラバ
スが鳴り出して「おやっ」と感じました。パート別にでは
なくその直ぐ後でしたが、弦全体がチューニングを終え、
続いてまたオーボエが響いて(管が弦とは別に)、チュー
ニングをしたのを「おや、おや、おや」と感じました。最
近こうした例のチューニングに出会う事が多くなりました。

両曲とも全体に室内楽的で、そして一音一音が、面と向か
って身の上話を物語られるように心に迫ってきます。一瞬
一瞬の前後が関連付いて旋律がまとまった意味を持ってい
ます。全体に制御がよく行き届いて団員に無駄な素振りは
あまり見えません。弱音は聴衆が身を乗り出して聴き入っ
ている様子がひしひしと感じられました。

かつて僕が、そしてこのリスト参加者の多くが体験したの
と同種の体験だと思えました。演奏の形を真似たような物
ではないのですが、演奏を通して得られた体験はとても有
り難いとでも形容したくなるような稀な体験です。思わず
11月5日の2番・4番のチケットを買ってしまいました。

今日体験していない人には余り通じにくい事を書いてしま
いましたが、まだこう言う体験が出来るのだという、ある
種の安心と期待が持てた次第です。

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Akira Tagata <akira at wizvax.net>, <tagata at ibm.net> Tokyo